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捻挫、外傷、創傷、骨折
日常生活で負った怪我への対応について

捻挫、外傷、創傷、骨折は、日常生活やスポーツ活動、事故などで頻繁に見られる怪我です。軽度のものであれば自然に治りますが、重度のものや骨折を伴うものは、適切な治療を行わなければ強い痛みや後遺症に悩まされることになります。適切な初期対応と治療により、回復期間の短縮や後遺症の予防が可能です。
大阪府松原市・岡・新堂・立部の松本医院では、日常生活で起こる怪我全般に対して適切な診断と治療を提供しています。患者様の状態に合わせた治療プランを立て、早期回復をサポートいたしますので、怪我を負った際はお気軽にご相談ください。
それぞれの特徴
捻挫
関節に過度な力が加わることで、靭帯や関節周囲の組織が損傷した状態です。特に足首や手首などの関節をひねった際によく発生します。
主な症状として、痛み、腫れ、関節の可動域制限、内出血などが見られます。捻挫は軽度(靭帯の部分的な伸び)、中等度(靭帯の部分断裂)、重度(靭帯の完全断裂)に分類され、重症度によって治療法や回復期間が異なります。
外傷
転倒や打撲、切り傷、すり傷など、外部からの力によって体の組織が損傷した状態です。軽い擦り傷から深い切り傷、打撲、裂傷などの様々な種類に分類され、それぞれで治療の緊急性やリスクが異なります。
外傷では出血や腫れ、痛みといった症状が見られ、傷口が深い場合や汚染されている場合は感染症のリスクも高まります。また、強い打撲では臓器へのダメージにも配慮する必要があります。特に頭部の打撲は脳への影響も考慮する必要がありますので、早急に受診してください。
創傷
皮膚や皮下組織が切れたり裂けたりした状態を指します。原因や形状によって、切創(鋭利な物による傷)、刺創(尖った物による穴状の傷)、裂創(引き裂かれたような傷)、咬創(噛みつかれてできた傷)などに分類されます。創傷では出血のコントロールと感染予防が重要です。適切な処置を行わないと、治癒の遅延や感染症などの合併症のリスクが高まります。
骨折
骨が折れたり、ひびが入ったりした状態です。完全骨折(骨が完全に折れている)と不全骨折(ひび)、また開放骨折(骨が皮膚を破って外に出ている)と閉鎖骨折(皮膚の破れがない)に大別され、部位や種類によって治療法や回復期間は異なります。
強い衝撃や転倒、骨の脆弱化(ご高齢の方や骨粗鬆症の方など)が骨折の主な原因です。激しい痛み、腫れ、変形、内出血、可動域制限などが主な症状ですが、見た目から判断できないことも多いです。ぶつけた部位の痛みや腫れが治まらない場合には骨折を疑い、早めに受診してください。
診断の流れ
問診と診察
まず、どのように怪我をしたか、どのような症状があるかなどを詳しくお聞きします。その後、視診(見て確認)と触診(触れて確認)で、損傷の部位や腫れ、変形、内出血などを評価します。関節の安定性や可動域も確認し、神経や血管の損傷がないかもチェックします。
画像検査
骨折が疑われる場合は、レントゲン検査を行い、骨の状態を確認します。レントゲンでは捉えにくい骨折や、軟部組織(靭帯や筋肉など)の損傷評価が必要な場合は、CT検査やMRI検査などを追加することもあります。
※当院で行っていない検査は、提携先医療機関と連携して実施します
症例ごとの治療内容
捻挫
捻挫の基本的な治療は「RICE処置」です。Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字をとったもので、受傷後の応急処置としても重要です。
軽度の捻挫であれば、RICE処置と痛み止めの内服で症状は改善していきます。中等度から重度の捻挫では、固定(テーピングやサポーター、装具など)が必要になることもあります。程度にもよりますが、通常1~3週間程度で軽快することが多いです。
固定期間後は、関節の可動域や筋力を回復させるためのリハビリテーションが重要です。
外傷・創傷
外傷や創傷の治療では、まず止血と洗浄を行い、傷口に残った異物や汚れを除去します。その後、傷の深さや大きさに応じて、以下の処置を行います。
- 浅い傷:消毒と傷口の保護を行います
- 深い傷:局所麻酔後に縫合処置を行います
- 感染症の予防:必要に応じて抗生物質を使用し、感染症を予防します
骨折の治療
骨折の治療は、骨折の種類や部位によって異なりますが、基本的には以下の流れになります。
- 整復:ずれた骨を正しい位置に戻します(整復が必要な場合は他院に紹介となります)
- 固定:ギプスや装具などで骨が動かないように固定します
- 癒合:骨が自然に癒合(くっつく)するのを待ちます
- リハビリ:固定を解除した後、関節の可動域や筋力を回復させます
重度の骨折や関節内骨折などの複雑な症例では、手術による治療が必要になることもあります。この場合は専門の医療機関を直ちにご紹介いたします。