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イボ
イボとは?

イボは医学的には「疣贅(ゆうぜい)」と呼ばれます。足の裏や手、顔、性器周辺など様々な部位に生じ、原因や見た目もそれぞれ異なります。多くは良性で痛みなどの症状を伴いませんが、場所によっては外見上のお悩みとなることがあります。また、感染性のイボは周囲へ感染を広げるので、早期の治療が必要です。
気になるイボがある方は、大阪府松原市・岡・新堂・立部の松本医院にご相談ください。適切な診断と治療法をご提案いたします。
イボの種類と原因
ウイルス感染が原因のイボ
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染で発生します。灰白色をしていて、表面がカサついているのが特徴です。
プールや公衆浴場での感染が多く、手指や足裏によくできますが、全身様々な部位に発生する可能性があります。周囲へ感染を広げる可能性があるため、早期治療が望ましいです。
水イボ
直径1~3mm程度の肌色のイボで、ツルツルとした光沢をもっているのが特徴です。尋常性疣贅とは異なり、伝染性軟属腫ウイルスが原因となります。
3~15歳前後のお子様に多く、プールやお風呂など直接肌が触れ合うシーンで感染リスクが高まります。そのため、夏場の発症例が多く見られます。
非ウイルス性のイボ
首イボ
首のザラザラするイボは「アクロコルドン」や「スキンタッグ」と呼ばれます。基本的には良性で、首だけでなく顔やデコルテ、腹部など皮膚の薄い部分にも発生します。首から下は傷跡が残りやすいため、治療には慎重な除去が必要です。
老人性イボ、脂漏性角化症
紫外線や加齢により発生するイボで、特に顔面、頭部、前胸部、背部に多く見られます。茶色から黒色で、ザラザラとした触感が特徴的です。時間とともに大きさと数が増加し、古く大きなイボは複数回の治療が必要なこともあります。
イボの感染経路
ウイルスは皮膚の小さな傷や亀裂から侵入し、感染した細胞の中で増殖して表皮細胞の過剰な増殖を引き起こします。イボの種類にもよりますが、数か月程度の潜伏期間を経て発症します。
ウイルス性のイボは、主に以下のような経路で感染を起こします。
- 感染した人の皮膚や粘膜との直接接触(プールや公共浴場、性行為による感染)
- ウイルスの付着した物品(タオル、靴下、靴など)との接触
- 既存のイボに触れた後、体の他の部位に触れることによる自己感染
など
イボの治療
経過観察
特にお子様の場合、免疫系の発達とともに数か月から2年程度で自然に消失することがあります。症状が軽微で日常生活に支障がない場合は、経過観察を選択することもあります。
摘出
主に水イボの治療で行う方法で、ピンセットのような器具を使ってイボの中身をつまみ出します。痛みを伴うので、数が多い場合は数回に分けて治療します(麻酔を使うことで痛みは軽減可能です)。
薬物療法
イボの種類に合わせた外用薬や内服薬を使用し、免疫を高めることでイボの発生を抑えます。
外科的切除
難治性のイボの場合には、局所麻酔を施した上で、イボを周辺の皮膚ごと切除して縫合します。