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帯状疱疹
帯状疱疹とは?

帯状疱疹は、皮膚の神経に沿って痛みや発疹(ブツブツ)が現れる病気です。水痘(水ぼうそう)と同じウイルスが原因で、体内に潜伏していたウイルスが再活性化することで発症します。日本では50代以降の発症率が高く、年齢が上がるにつれて増加しています。強い症状によってQOL(生活の質)を低下させますが、早期に治療を開始することで、症状の軽減や後遺症の予防につながります。
大阪府松原市・岡・新堂・立部の松本医院では、帯状疱疹の早期診断と適切な治療を提供しております。重症の方やご高齢の方では後遺症(帯状疱疹後神経痛)が残ることもありますので、症状に気づいたらすぐに受診してください。
帯状疱疹の症状
初期症状
最初は皮膚表面の異常は見られませんが、ピリピリとした異常感覚や痛みが現れます(前駆痛)。初期症状を含む帯状疱疹の症状は、神経に沿って体の左右どちらかに症状が現れるのが特徴です。
急性期の症状
神経に沿って皮膚の炎症が起こり、赤い発疹として現れます。発疹はやがて小さな水疱(水膨れ)に変化し、やがて破れてかさぶたになります。発疹は強い痛みを伴うのが特徴で、2~4週間程度で引くことが多いですが、皮疹が治癒した後も痛みが残ることがあります(帯状疱疹後神経痛)。
顔面の症状
顔面の神経に沿って発症すると、目の痛みや視力低下、顔面神経麻痺などの症状が現れることもあります。この場合はより専門的な治療が必要となりますので、提携先医療機関とも連携して治療を行います。
後遺症(帯状疱疹後神経痛)
皮膚症状が治癒した後も3か月以上続く痛みで、帯状疱疹の代表的な後遺症です。特にご高齢の方に多く見られ、強い痛みによりQOLを大きく低下させる原因となります。
帯状疱疹の原因
帯状疱疹の原因は水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化です。このウイルスは子供の頃に水痘(水ぼうそう)を引き起こした後、神経節に潜伏し続けます。その後、免疫力の低下をきっかけに再び活性化し、神経に沿って皮膚に到達して帯状疱疹を発症します。
水痘にかかったことのある方なら誰でも発症する可能性があり、同じ人が複数回発症することもあります。
発症の引き金となる主な要因
- 加齢:年齢とともにリスクは高まり、特に50歳以上で増加します
- 免疫力の低下:過度のストレス、疲労、睡眠不足、栄養不良など
- 免疫機能に影響する疾患:がん、HIV感染症、自己免疫疾患など
- 免疫抑制療法:ステロイドの長期使用、臓器移植後の薬、抗がん剤治療など
など
帯状疱疹の治療
抗ウイルス薬による治療
発症から72時間以内に開始するのが効果的です。ウイルスの増殖を抑える薬を通常7日間程度服用します。早期治療により、皮膚症状の治癒促進、痛みの軽減、帯状疱疹後神経痛のリスク低減が期待できます。
痛みの管理
炎症や痛みを和らげる薬や神経の痛みを緩和する薬を使用します。
皮膚症状のケア
水疱部分は清潔に保ち、破れないように保護することで二次感染を防ぎます。ウイルスの増殖を抑える外用薬や、患部を冷やすことで痛みや炎症を和らげる方法もあります。
後遺症への対応
帯状疱疹後神経痛には、神経の痛みを緩和する薬や局所麻酔成分を含むパッチなどが使用されます。眼や耳の帯状疱疹では、専門医と連携した治療が行われます。
帯状疱疹は、ワクチン接種である程度の予防が期待できます。帯状疱疹ワクチンは2025年より定期接種の対象となっているほか、松原市では接種費用助成事業も行われています。
松原市の接種費用助成事業対象者
- 松原市に住民登録のある50歳、55歳、60歳の方