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鼻水、鼻詰まり
鼻水、鼻詰まりでお困りの時は

鼻水や鼻詰まりの多くは、風邪やアレルギー、感染症などによって鼻の粘膜が炎症を起こし、鼻腔内の空気の通り道が狭くなることで生じます。鼻水には体内に侵入した病原体やホコリを排除し、鼻の粘膜を保護する役割があります。鼻水が出るのは体を守るための重要な防御反応なのですが、過度な鼻水や長引く鼻詰まりは、QOL(生活の質)を低下させる原因にもなります。
適切な治療で軽減できる場合もありますので、つらい鼻水・鼻詰まりでお困りの方は、大阪府松原市・岡・新堂・立部の松本医院へお気軽にご相談ください。
鼻水、鼻詰まりの主な原因
風邪などの感染症
風邪やインフルエンザなどのウイルス感染、または細菌感染によって鼻の粘膜が炎症を起こすと、鼻水や鼻詰まりが生じます。感染症による症状の場合、病原体が体から排除されれば自然と症状は落ち着きます(通常、1~2週間程度)。
アレルギー性鼻炎(花粉症)
花粉、ハウスダスト、ペットの毛、カビなどの原因物質(アレルゲン)に反応して起こります。くしゃみや目・鼻のかゆみを伴うことが多く、季節性(花粉症など)と通年性(ハウスダストなど)があります。水のような透明な鼻水が特徴的です。
副鼻腔炎(蓄膿症)
鼻の周囲にある副鼻腔という空洞に炎症が起き、粘り気のある黄色や緑色の鼻水や、顔の痛み、頭痛などを伴うことがあります。風邪の後に発症することもあります。
鼻の構造的な問題
鼻中隔弯曲症(鼻の中の仕切りが曲がっている状態)や鼻茸(ポリープ)、アデノイド肥大などによって空気の通り道が狭くなることで、慢性的な鼻詰まりを引き起こすことがあります。
必ずしも治療が必要なわけではありませんが、症状の自然治癒が期待できないので、何らかの治療が必要になります。
その他の原因
点鼻薬の長期使用や妊娠・出産によるホルモンバランスの変化、乾燥、気温の変化なども鼻水や鼻詰まりの原因となることがあります。
受診の目安とタイミング
風邪による鼻水や鼻詰まりは通常1~2週間程度で自然に改善することが多いですが、以下のような場合は受診をご検討ください。
- 症状が2週間以上続く、または頻繁に繰り返す
- 顔面痛や頭痛、発熱など他の症状を伴う
- 鼻水に血が混じる
- 強い鼻詰まりで睡眠が妨げられる
- 日常生活に支障を来すほどの症状がある
- においや味がわかりにくい
など
鼻水、鼻詰まりの診断と治療
診断
まず問診で症状の経過や生活環境などを詳しくお聞きし、鼻鏡を使った鼻内の視診を行います。必要に応じてアレルギー検査や、副鼻腔炎が疑われる場合はレントゲンやCT検査などを行うこともあります。
アレルギーを調べたい方へ
当院では血液検査によるアレルギー検査を実施しています。花粉、ハウスダスト、食物、ペットなど、様々なアレルゲンに対する反応を調べることができます。
アレルギーの原因を特定することで、適切な治療法の選択やアレルゲン回避などの生活指導が可能になります。繰り返す鼻炎症状や皮膚症状でお悩みの方は、ぜひご相談ください。
治療
治療は原因によって異なりますが、主に以下のような方法でアプローチします。
薬物療法(対症療法)
鼻水や鼻詰まりを抑える、あるいは解消するお薬を使って症状を和らげます。特にアレルギーによるものは、これらで改善できることが多いです。アレルギーによる症状はアレルゲンに触れている限り続くので、薬物療法とあわせてアレルゲン対策も必要になります。
- 抗ヒスタミン薬
- 抗アレルギー薬
- 点鼻薬(ステロイド、血管収縮薬など)
- 抗生物質(細菌感染の場合)
など
手術療法
鼻中隔弯曲症や鼻茸(ポリープ)、慢性副鼻腔炎などで、対象療法を行っても改善が見られない場合は、必要に応じて手術も検討します。手術で鼻の構造を整えることで症状の原因を元から正します。
※提携先医療機関をご紹介して行います
ご自宅でできるセルフケア
症状が軽い場合には、以下のようなセルフケアを行うことで症状を和らげられる可能性もあります。まずはお試しいただき、それでも改善されない場合は当院へお気軽にご相談ください。
鼻洗浄(鼻うがい)
生理食塩水(水1リットルに塩小さじ1杯程度)で鼻腔内を優しく洗浄することで、鼻水や膿、アレルゲンを排出し、鼻の通りを良くすることができます。市販の鼻洗浄器具をご利用いただくのもおすすめです。
鼻を温める
温かいタオルで鼻のまわりを温めると、血行が良くなり鼻詰まりが和らぐことがあります。入浴やスチーム吸入も効果的です。
十分な水分摂取と湿度管理
水分をしっかり摂り、部屋の湿度を適切に保つことで、鼻の粘膜の乾燥を防ぎます。風邪などの感染症対策にも効果的です。特に冬場の暖房使用時には部屋の乾燥にご注意ください。