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生活習慣病
生活習慣病とは?

生活習慣病は、日常の生活習慣が原因となって発症・進行する病気の総称です。不適切な食習慣、運動不足、喫煙、過度の飲酒、ストレスなどが長年にわたって積み重なることで発症し、徐々に進行していきます。
生活習慣病の怖いところは、発症してもほとんど自覚症状がないことです。「何となく疲れやすい」程度の軽微な症状を年齢や仕事のせいにして見過ごしがちですが、症状が現れる頃には、すでに病気が進行して重篤な合併症を起こしている可能性があります。そのため、定期的な健康診断で早期発見・早期治療につなげることが大切です。
気になる症状や健康診断で異常を指摘された方は、大阪府松原市・岡・新堂・立部の松本医院にぜひご相談ください。
生活習慣病の原因
食生活の乱れ
高脂肪・高糖質・高塩分の食事、野菜や食物繊維の不足など、バランスの悪い食事は肥満や血管障害を引き起こします。また、早食い、過食、不規則な食事時間も消化器系に負担をかけ、生活習慣病のリスクを高めます。
運動不足
適度な運動は血液循環を促進し、筋肉を維持し、ストレスを解消する効果があります。しかし、運動習慣がないとエネルギー消費が減少して、余分な脂肪が蓄積し、体の機能も低下します。
喫煙・過度な飲酒
喫煙や過度の飲酒は血管や肝臓に大きなダメージを与え、生活習慣病のリスクを高める要因となります。
慢性的なストレス
慢性的なストレスは自律神経のバランスを崩し、食欲増進や睡眠障害を招いて生活習慣病のリスクを高めます。
加齢、遺伝的要因
年齢を重ねるにつれて代謝機能や臓器の働きが低下し、生活習慣病のリスクが自然と高まります。また、近親者に生活習慣病がある場合も発症リスクが高まる傾向にあります。
ただし、これらは生活習慣の改善により多くの場合、予防が可能です。
生活習慣病の進行で起こる病気
生活習慣病自体に症状がなくても、血管や臓器へのダメージは蓄積していきますので、放置されると以下のような合併症を引き起こします。これらの合併症は一度発症すると元の状態に戻すことが難しいため、発症前の予防と早期発見・早期治療が非常に重要です。
心筋梗塞
冠動脈の動脈硬化により心臓の筋肉に血液が行き届かなくなった状態です。次第に組織が壊死し、命に関わることもあります。
脳卒中
脳の血管が詰まる脳梗塞、脳内の血管が破れて出血を起こす脳出血、クモ膜下出血などの総称です。対応が遅れると命に関わるほか、後遺症が残ることも多いです。
腎不全
腎臓の機能が低下した状態です。老廃物や余分な水分を排出できなくなり、最終的に透析が必要となることもあります。
網膜症
目の毛細血管が障害され、視力が障害された状態です。進行すると失明に至る可能性もあります。
末梢神経障害
手足の神経が障害され、しびれや痛み、感覚低下などの症状が現れます。進行すると血行障害と神経障害により組織が壊死し、重症化すると切断が必要になることもあります。
主な生活習慣病
糖尿病
インスリンの作用不足によって血糖値の高い状態が続く病気です。初期症状に乏しいことが多く、発症に気づかないうちに進行します。長期間の高血糖状態は全身の血管を傷つけ、目・腎臓・神経など様々な部位の合併症を引き起こします。
高血圧
血管内の圧力が慢性的に高い状態です。自覚症状は少ないですが、放置すると動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。
脂質異常症(高脂血症)
血液中のコレステロールや中性脂肪のバランスが崩れた状態です。脂質には様々な種類があり、異常を起こしている脂質に応じた代謝異常を引き起こします。
メタボリックシンドローム
内臓脂肪型肥満に高血圧、高血糖、脂質異常症のうち2つ以上を合併した状態です。内臓脂肪から分泌される物質が血管を傷つけ、様々な生活習慣病のリスクを高めます。
高尿酸血症(痛風)
血液中の尿酸値が慢性的に高い状態です。尿酸が結晶化して関節に蓄積すると、突然の激しい痛みを伴う痛風発作を引き起こします。肉類や魚介類に多いプリン体の過剰摂取、アルコール摂取などが原因となり、放置すると腎機能障害や尿路結石のリスクも高まります。
骨粗鬆症
骨の密度と質が低下してもろくなる病気です。加齢とともに進行し、特に閉経後の女性に多く見られます。初期には自覚症状がほとんどありませんが、進行すると軽い衝撃でも骨折が起こります。背骨や股の骨のような重要な骨が折れてしまうことで、寝たきりの原因にもなります。
当院では骨粗鬆症の検査とお薬による治療にも対応しておりますので、気になる場合にはお気軽にご相談ください。
生活習慣病と睡眠時無呼吸症候群の関連
睡眠時無呼吸症候群(SAS)と生活習慣病は密接に関連しています。睡眠時無呼吸症候群は睡眠中の無呼吸による低酸素状態と睡眠の質の低下を招き、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの発症リスクを高めます。反対に、肥満や糖尿病などの生活習慣病が睡眠時無呼吸症候群を悪化させる傾向もあります。特に肥満によって気道周囲に脂肪が蓄積すると気道閉塞を起こしやすくなります。両方の早期発見・治療が、循環器疾患のリスク軽減につながります。
当院では、睡眠時無呼吸症候群の簡易検査・CPAP(シーパップ)療法を行っています。ご家族などから睡眠中のいびき・無呼吸を指摘された方は、一度ご相談ください。