過敏性腸症候群

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過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは?

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群(IBS)は、腹痛や便通異常(下痢や便秘)を繰り返している状態です。消化管の検査では明らかな異常が見つからないのに症状が現れるのが特徴で、「機能性消化管障害(FGID)」の1つに数えられています。
症状やその程度は様々で、現代の日本では多くの方が過敏性腸症候群に悩まされていると考えられます。過敏性腸症候群は一度良くなっても再発することが多い病気ですが、適切な対処法を身につけることで症状をコントロールできます。

長引く腹痛や下痢・便秘でお悩みの方は、大阪府松原市・岡・新堂・立部の松本医院にご相談ください。他の消化器疾患との鑑別を行い、最適な治療を提案いたします。

過敏性腸症候群の主な症状

腹痛

下腹部に痛みや不快感が生じ、排便によって一時的に和らぐことが特徴です。

便通異常(下痢・便秘)

腹痛に伴い、下痢や便秘などの便通異常が生じます。症状の現れ方により、以下の3つのタイプに大別できます。

下痢型

軟便や水様便が多く、便意切迫感(トイレに急に行きたくなる)や排便後も残便感があることが多いです。

便秘型

硬い便や排便回数の減少が特徴で、強くいきまないと排便できないことがあります。

混合型

下痢と便秘が交互に繰り返すタイプです。

その他の症状

腹部膨満感、お腹の張り、おならが多い、粘液便などの症状を伴うこともあります。

過敏性腸症候群の原因

腸管運動の異常

腸の動きが過敏または緩慢になり、食物の通過が早すぎることで下痢になったり、遅すぎることで便秘になったりします。

腸管の知覚過敏

通常なら感じない腸の動きや膨張を、痛みや不快感として過敏に感じてしまいます。

心理的要因

腸の動きは脳と密接な関係があり、お互いに強く影響を及ぼし合います(脳腸相関)。強いストレスや不安、抑うつなどが症状を引き起こしたり悪化させたりします。

腸内細菌叢の変化

腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れることで症状が生じている可能性もあります。

過敏性腸症候群の検査と診断

以下のような検査を行い、消化管の病気の可能性がすべて否定された時に過敏性腸症候群と診断します。

問診・診察

症状の特徴や日常生活の様子、ストレス要因などを詳しくお聞きします。

血液検査

炎症や感染の有無、貧血、甲状腺機能などを調べます。

便検査

便潜血や感染症の有無などを調べます。

大腸カメラ検査

内視鏡を肛門から挿入して大腸内を直接観察し、炎症性腸疾患や大腸がんなどの病気がないことを確認します。

その他の検査

必要に応じて、腹部エコーやCT検査などを行います。

過敏性腸症候群の治療

生活習慣の改善

過敏性腸症候群を悪化させる生活習慣を見直します。規則正しい食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレス管理などを基本に、患者様の体質やライフスタイルに合わせた改善方法をご提案します。

食事療法

症状を悪化させる食品(刺激物、脂肪の多い食品、乳製品など)を避けるFODMAP制限が有効です。FODMAPとは、小腸で吸収されにくい4種類の発酵性糖質を指す用語です。 それぞれの頭文字を取ってFODMAPと呼ばれ、FODMAP食とは発酵性糖質を多く含む食品のことになります。 FODMAPを多く含むものは、パン、ラーメン、うどん、パスタ、ピザ、牛乳、ケーキなど身近な食べ物に多くあります。一般的に乳酸菌は腸活に良いとされていますが、過敏性腸症候群の方では逆効果となることもありますので注意してください。

薬物療法

症状に応じて、腸管運動調整薬や下痢止め、便秘薬、抗痙攣薬などを使用します。

心理的アプローチ

ストレスや不安が強い場合は、抗うつ薬の使用や認知行動療法などが有効なことがあります。

参考文献:日本消化器病学会「IBS診療ガイドライン(2020)」

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