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蕁麻疹
蕁麻疹とは?

蕁麻疹(じんましん)は、皮膚に一時的に現れるブツブツ(膨疹)と、そのまわりの赤み(紅斑)を特徴とします。強いかゆみを伴いますが、症状は数時間から24時間以内に自然に消えることが多いです。
蕁麻疹の原因は多岐にわたり、原因が改善されない限り繰り返し起こることもあります。強い症状や頻繫に起こる蕁麻疹は日常生活に支障を来すため、早期の対策が重要です。気になる症状がある方は早めに大阪府松原市・岡・新堂・立部の松本医院にご相談ください。
蕁麻疹の症状
蕁麻疹の主な症状は、皮膚が部分的に盛り上がる膨疹(ぼうしん)です。膨疹の色は赤みがかったものから白っぽいものまであり、大きさも小さなものから大きなものまで様々です。膨疹のまわりには血管が広がって赤くなる紅斑が現れ、強いかゆみを伴うことが多いです。
重い場合は全身に症状が出ることもあります。蕁麻疹によるかゆみと同時に息苦しさを感じたり、血圧低下を起こしている場合は、救急車をよんでください。
蕁麻疹の種類と原因
急性蕁麻疹
連日繰り返される蕁麻疹のうち、発症から1か月以内のものです。風邪などのウイルス感染や細菌感染が原因となることが多く、特定の食べ物や薬が引き金になることもあります。
慢性蕁麻疹
発症から1か月以上経過しても、毎日のように症状を繰り返す蕁麻疹です。約半数は原因が特定できない特発性で、自己免疫疾患が関連していることもあります。治療には長期的なアプローチが必要なことが多いです。
物理的蕁麻疹
皮膚の擦れ、圧迫、冷たいものや熱いものとの接触、日光、振動などの物理的刺激によって起こる蕁麻疹です。刺激を受けた部分にのみ症状が現れるのが特徴で、原因となる刺激を避けることで改善できることが多いです。
コリン性蕁麻疹
入浴や運動などで体温が上昇して汗をかくと現れる蕁麻疹です。10代から20代の若い世代に多く見られます。
アレルギー性蕁麻疹
特定の食物、薬剤、昆虫などに対するアレルギー反応として起こる蕁麻疹です。原因物質(アレルゲン)に触れている限り症状が続くので、早急に特定して避ける必要があります。
以下が主な原因となります。
- 食物:卵、牛乳、小麦、魚介類、ナッツ類など
- 薬:抗生物質、痛み止め、造影剤など
- 感染症:風邪などのウイルス感染、細菌感染、寄生虫感染
- 虫:蚊、ハチ、アリなどに刺された時のアレルギー反応
- 特定の物質への接触:化粧品、金属、ゴム製品、植物など
など
蕁麻疹の治療
原因を避ける
特定できた原因(食べ物、薬、物理的な刺激など)を避けることが、蕁麻疹治療の基本です。
原因不明の蕁麻疹でも、食事の記録や症状の記録をつけることで原因を特定する手がかりになることがあります。
薬物療法
蕁麻疹によるかゆみに対しては、お薬を使って症状を軽減します。かゆみや膨疹を抑える抗ヒスタミン薬やステロイド薬、免疫抑制薬などから適切なものを選択します。
特に慢性蕁麻疹の治療は長期に及ぶことが多いですが、治療を続ける中で症状のコントロールが良好であれば、減薬や中止ができることもあります。
生活習慣の改善
蕁麻疹の悪化を防ぐために、日常生活では以下を意識しましょう。蕁麻疹の原因を避けつつ薬物療法を続けることで、徐々に蕁麻疹が起こりにくくなることが多いです。
- 疲労・ストレス対策:ご自身にあったリラックス法や十分な睡眠により、疲労・ストレスを溜めすぎないようにしましょう
- 皮膚への刺激を避ける:熱いお湯、アルコール、辛い食べ物などは症状を悪化させることがあります
- 適切なスキンケア:保湿剤を使って肌の乾燥を防ぎ、低刺激タイプの石鹸・化粧品を選んで肌へのダメージを防ぎます