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水虫、爪白癬
水虫とは?

水虫は白癬菌というカビの一種が原因の感染症で、感染部位のかゆみや皮むけなどの不快な症状を引き起こします。白癬菌は高温多湿の環境を好むため、主に足の裏や指の間に発生し、夏場の感染が多く見られます。白癬菌が爪に感染したものを「爪水虫(爪白癬)」と言い、水虫から爪水虫へと広がることもよくあります。
早めに治療しないと再発を繰り返すほか、家族内で感染が広がったりすることもあります。気になる症状がある方はお早めに大阪府松原市・岡・新堂・立部の松本医院にご相談ください。
水虫の種類と症状
趾間型
足の指の間に起こる水虫です。足の指の間が白くふやける、ひび割れる、かゆみが起こる、独特のにおいがするなどの症状が現れます。水虫の中では特によく見られるタイプです。
小水疱型
足の側面や裏に症状が現れる水虫です。小さな水ぶくれができ、強いかゆみを感じます。水ぶくれが破れてジクジクとした状態が続くこともあります。
角質増殖型
足の裏全体やかかとの皮膚が乾燥し、厚くなって皮がむけるタイプの水虫です。魚の鱗のような見た目になり、ひび割れることもあります。
爪水虫(爪白癬)
水虫が爪に感染したもので、以下のような爪の変形・変色が起こります。
- 爪が白く、黄色く、または茶色く変色する
- 爪が厚くなって形が変わる
- 爪がもろくなって欠けやすくなる
- 爪が床から剥がれてくる
- 進行すると爪全体が変形したり壊れたりする
など
水虫の感染経路
主な感染経路
水虫は感染症の1つですので、以下のような経路で感染を起こします。
- 感染している人の皮膚や爪と直接触れる
- 感染者が使った靴、靴下、タオル、バスマットなどに触れる
- 公共浴場、プール、ジムなどの公共の場所
- 自分の足の水虫から爪に感染する(爪水虫)
など
感染しやすくなる要因
白癬菌が皮膚についてもすぐに感染するわけではありませんが、以下のような条件が整うと感染が起こりやすくなります。
- 暑くて湿気の多い環境
- 通気性の悪い靴を長時間履いている
- 足を十分に乾かさない
- 足に汗をかきやすい
- 免疫力が低下している(加齢や糖尿病など)
など
水虫の治療
薬物療法
軽度から中程度の水虫に対しては外用タイプの抗真菌薬を、重症例や広い範囲の水虫、爪水虫に対しては内服薬を用います。治療が不完全な状態でお薬を中断すると水虫が再発しますので、医師の指示に従って使用を続けてください。
一般的に趾間型なら2か月以上、小水疱型なら3か月以上、角化型では6か月以上の治療が必要となります。
特に爪水虫の場合は、爪が生え変わるまで薬物療法を続ける必要があります。根気よく続けていきましょう。
爪水虫の場合、テルビナフィンを6か月以上内服することもあります。
その際は定期的な血液検査が必要になります。
爪の除去
爪水虫の一部の症例では、感染している爪の部分を切り取ったり削ったりすることもあります。
日常生活での悪化・再発予防
治療と並行して以下の対策を行います。水虫が治癒しても体は耐性を獲得しないので、再発には十分気をつけましょう。
- 足を清潔に保つ
- 指の間をよく乾かす
- 靴下は毎日取り替える
- 通気性の良い靴を選ぶ
- 公衆浴場ではサンダルを使う、出る際によく足を洗う
- タオルやスリッパを感染者と共有しない
など