苦痛の少ない内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)検査
上部消化管内視鏡とは、細い管状のカメラを鼻や口などから挿入し、食道・胃・十二指腸を直接観察する検査機器です。内視鏡検査によって、日本人に多い胃腸のがんの早期発見につながることが多くあります。近年では、機器の性能があがり、苦痛も少なく、5分程度でほとんどの検査が終了します。
検査は、「経鼻上部消化管内視鏡検査(鼻から入れる胃カメラ)」「上部消化管内視鏡検査(口から入れる胃カメラ)」「大腸内視鏡検査(肛門から入れる大腸カメラ)」の3つの種類があります。
経鼻上部消化管内視鏡検査(鼻から入れる胃カメラ)について
昔の胃カメラは、口から管を挿入するタイプで苦痛が伴いましたが、現在は鼻から細い管(先頭部分が5mm程度)を挿入する苦痛の少ないタイプが一般的になっています。鼻から挿入しますので、吐き気が起こりにくく、会話ができるのが特徴です。しかし、人によっては鼻の通り道が狭く、鼻血がでることもあります。
上部消化管内視鏡検査(口から入れる胃カメラ)について
口からの挿入は個人差がありますが、吐き気がでられる方がおられます。しかし、経鼻内視鏡に比べると観察のために空気を入れたり吸ったりする力が強く、検査時間が早く終わる傾向があります。
検査の流れ
検査前日
夕食は、夜9時までに、消化の良いものをとってください。
水分(お茶やお水などの透明な飲料水)は、検査当日の午前6時半まで可です。
検査当日
朝、食事はとらないでお越しください(朝の薬がある場合には指示に従ってください)。
検査中
ベッドに左向きになった状態で検査を行います。
検査時間はだいたい5分ぐらいです。
内視鏡のモニターを見ながら質問したりできます。
診断を確かめるために、色素をまいたり組織を採取したりすることがあります。
大腸内視鏡検査(肛門から入れる大腸カメラ)
大腸ポリープや大腸がんは、日本人の食生活が欧米化している現在、増加している疾患です。
検査の流れ
前処置として午前中に2リットルほどの下剤を服用していただき、腸内の糞便を出して、お昼前後から検査となります。
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検査前に検査の説明をいたします。
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肛門から内視鏡を挿入して、盲腸までの大腸と小腸の一部を直接観察します。
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検査は15~30分程度です(個人差があります)。
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もし病変が見つかれば、必要に応じて組織を採取する生検やポリープ切除を行います。ポリープ切除を行った際には検査当日はアルコールを飲まないでください。
留意事項
- 検査中は空気(当院では吸収されやすい二酸化炭素を使用しております)でお腹が張りますが、検査後数時間でもとに戻りますので心配はありません。
- 検査後はベットで30~60分ほど休んでから帰宅していただきます。